カスタードクリーム
ここでは、さまざまなお菓子に欠かせない基本のクリームである「カスタードクリーム」について、基本の作り方からそのコツ、カスタードクリームをつかったお菓子レシピまでをご紹介いたします。
〈カスタードクリームの作り方〉
●カスタードクリームの基本配合
(材料)
(作り方)
★ポイント
粉の中に糖分がしみこんだ方がなめらかに溶けるので、白っぽくなるまでしっかり混ぜましょう。粉と砂糖をはじめに合わせておいたものをすり混ぜた卵黄に加えても可。
★ポイント
牛乳だけで沸騰させると、牛乳のタンパク質が固まって鍋底についてしまうので、砂糖を加えて火にかけましょう。バニラの香りはさやとビーンズの表面に付着しています。少し蒸らしてバニラの香りを牛乳全体にしみこませましょう。
★ポイント
牛乳がグツグツと沸騰している状態で一気に卵に加えてしまうと卵が煮えてしまうので、少量ずつ加えていきましょう。
★ポイント!
鍋の底が固まりやすいので、常にホイッパーの先を鍋底につけて撹拌しましょう。
★ポイント
鍋底は焦げやすいので、気をつけながら炊いていきましょう。全体にとろみが出てプツプツしてきたら、さらにかき混ぜていきましょう(牛乳1Lの場合はプツプツしてきてから約1分)。
★ポイント
白身の固まりが残っているため裏ごしましょう。裏ごすことでよりなめらかになります。熱いうちに裏ごしましょう。
★ポイント
でんぷんは常温の時が一番老化のスピードが早く傷みやすいので、雑菌の増殖を防ぐためにも急速に冷やします。また、表面が乾いてしまうと後で混ぜた時にダマが残ってしまうので、表面が乾かないようにラップで覆いましょう。
★ポイント
カスタードをボールの側面にゴムベラで押しつけるようにして、ツブツブがなくなって、やわらかい1つの固まりになるまでしっかり混ぜましょう。
●目的に応じて出来上がりの状態を調整しましょう!
スポンジにサンドしたり、絞って使うなどプリッとした食感、保形性を求める場合は、カスタードのコシが残るように、ゴムベラで混ぜていきましょう。(写真A)
シュークリームなど、割った時にトロッとでてくるような、やわらかい状態にしたい場合は、コシをきるようにホイッパーで混ぜます。ホイッパーの羽根からトロリと垂れるまでしっかりと混ぜていきましょう。(写真B)
●粉の違いによる出来上がりの状態の違い
「薄力粉」を使用した場合、出来上がりはもったりとした状態で見た目は白っぽく、透明感があまりありません。 「コーンスターチ」を使用した場合は、薄力粉よりでんぷんが多く含まれているため、固まり始めるのが早く、炊く時間も短くなります。出来上がりの状態はプリッとしていて、見た目は透明感があります。薄力粉に比べて、冷めてくるとプリッとした状態がより強くなります。コシがあるのでサンドや絞りに使うのに適しています。 同じスターチでも「フラワースターチ(浮き粉)」を使用した場合は、ほぼコーンスターチと同じ状態ですが、冷めた時にコーンスターチほど固くなりにくいです。 また、コーンスターチの他に香料や黄色の色素が入ったカスタード用の粉である「プードル・ア・クレーム」はプロの方々によく使われています。これはでんぷんの量が少ないので、なめらかな食感に仕上がります。
〈カスタードクリームを使ったお菓子のご紹介〉
●ボストンクリームパイ
かつてのアメリカの大統領・ワシントンが好んで食べたと言われている、カスタードクリームをたっぷり使ったお菓子です。
材料
直径18cm市販タルト型1台分
・スポンジ生地
(作り方)
ケーキをカットする時、側面のタルトが割れてしまわないようにアルミ型に入れたままでカットしましょう