社長メッセージ
ごあいさつ
能登半島地震で被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。一日も早く平穏な生活に戻られることを心からお祈り申し上げます。
さて、2023年を振り返りますと大谷選手を中心にした”史上最強チーム”でWBC優勝を飾り、年の瀬には大谷選手が総額1000億円を超える”スポーツ史上最高額”でロサンジェルス・ドジャースと契約を結ぶという、大谷選手で始まり大谷選手で終わる、そのような記憶に残る1年でした。
新型コロナウィルス感染症が「5類感染症」に移行し国内の生活においてはようやく平常モードを取り戻した年ではありましたが、世界情勢に目を向けますと終わりの見えないウクライナ戦争や軍事衝突に至ってしまったイスラエルとハマスの紛争など、我が国としてもエネルギーの安全保障、食料の安全保障をより深く考えざるを得ない状況になっています。乳製品業界においてはエネルギー価格や穀物相場価格の高止まりで国内酪農家の経営が極めて厳しい環境に置かれているため4月、8月、12月に過去に例のない、年に3度の乳価改定が行われました。2024年は食品、エネルギー、サービスなどあらゆるモノの価格上昇に消費がついて行けるかどうか、まさにデフレ経済からの脱却が掛かった年になりそうです。経済の好回転の兆しは表れており、海外からの訪日客が10月に251万6500人とコロナ前(2019年)の実績を超え大きなインバウンド効果をもたらし、円安に伴って大企業を中心とした輸出企業の業績は改善しています。一方、不安材料としては働き手の不足で特に弊社の事業とつながりの深いホテル、洋菓子、外食、カフェなどの業種では人員の確保が喫緊の課題となっています
私ども中沢乳業では昨年、純乳脂クリーム「ミルフレッシュ35・45」、植物性脂肪と乳たんぱくで作った「プラントデイリークリームチーズタイプ」を新発売いたしました。いずれの製品も美味しさはもちろん、お客様に経済的なメリットをお届けできる製品です。人員確保が経営課題となっている時代のニーズにお応えするため、これまで「中沢カスタード」や「中沢プリンベース」、「冷凍フィユタージュアンヴェルセ」など省力化製品を発売してまいりましたが、2024年はさらに製品ラインナップに厚みを増してまいります。是非ご期待ください。
中沢乳業株式会社
代表取締役社長